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 森近トレーナーのコラム

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■森近トレーナーのコンディショニングルーム■

Vol.9 ウォーミングアップについて(その4)

ウォーミングアップについて今回は少し細かく考えてみます。

 

セルフアップとしてジョグから開始してストレッチ、ダッシュと進めてゆきました。心と身体の準備をしっかり行った後、ボールを使ったメニューへと進めてゆきます。その前に、少し身体の軸を意識させておきたいので、ボディーコンタクトを入れた動きを行います。

 

具体的には二人でコンタクトした状態でまっすぐ走る。走りながらタイミングを合わせてジャンプしてコンタクトを行うなどします。また、ボールを真中に置いてキープする側と奪う側に分かれて身体を押し合うことも行います。ゲーム中でのコンタクトプレーも想定しなくてはいけないし、体軸をしっかり意識させることでダッシュやキックの精度も向上するからです。

 

一人で体軸を意識するトレーニングとしては、ハーフスクワットや四股ふみなども効果があると思います。また、ダッシュでは寝た状態から素早く起きてダッシュして身体の反応を高めるような動作も取り入れています。

 

そして、いよいよボールを使ってゆくわけですが、練習時と試合前では少し意味合いを変えて行います。練習時では基礎的なボールタッチやトラップ、ヘディングを中心に対面で行ってみたりしますが、試合前では動きながら行うようにします。

 

グランドの状態を把握すること、ボールの転がりやバウンドを確認すること、パスアンドゴーでも自分のポジションを考えたパスの長さやダッシュの長さ、スピード。より試合に近い状況でのアップへとボールを使って進めてゆきます。

 

ボランチの選手のダッシュはビルドアップさせたダッシュを行う、FWならば一瞬のスピードや切り返しを意識した走りを、DFの選手であれば長い距離を行って戻る、戻る際もボールを意識して戻るなど、ポジション別で走り方は違いがあるでしょうし、パスもただ蹴るのではなく、足元なのか、ワンツーなのか、サイドチェンジなのか、クリアなのかロングボールなのかポジション別にグランド状態を確認しながら行いましょう。

 

また、シュート練習も自分の得意なところから蹴るのではなく、自分のポジションであればどこから打つことが多いのか、どんなボールを受けることが多いのかを考えて行います。スペースに走りこんで打つのか、ポストから落とされて打つのか、ドリから打つのか、対人で打つのか、コンタクトして打つのかなどのシュミレーションをしながら行いましょう。

 

そのなかでアジリティー(俊敏性)を高めるよう切り返し、ターンする、ストップから素早くダッシュする、などダッシュ要素を長さや本数を考えて取り入れてゆきます。練習時は試合前より少し具体性を落として、練習のための準備としてボールをきっちり止める、確実に返す、この基本をアップのなかで確認することが多くなると思います。対人で行うパスやトラップ、ヘディングはミス無く行えるように集中しながら行ってアップ後の練習のための準備をしてゆきます。

 

私自身はこのような一定のルーチンにのっとって基本的には行っています。ルーチン無しで行うアップでは意味が無いと思います。しかし、個々人で足りない部分はセルフアップでしっかり行う必要があるので、日ごろから自分の身体の状態を認識して、補足で行うストレッチなどチーム全体のアップ中に個々人の選手が自ら取り入れてゆくようにしてゆきましょう。特に気持ちの面の準備が出来る選手になってもらいたいものです。(つづく)

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