最近仕事や勉強が忙しく、コラムの執筆が滞っていました。やっと落ち着いてきましたので宜しくお願いします。さて、今回はメンタルトレーニングの実際ということでお話を進めてゆきたいと思います。前回のコラムまでのメンタルについての基礎を復習してくださいね。
で、次にすることは、自分のメンタル面での長所と短所を理解することです。メンタル面の強化の第一歩は「自分を知る」ことです。特徴は前回の12項目を参考にしながら何となくで良いですから具体的に傾向を挙げてみましょう。上手く出来なければ、これまでの試合経験から分析してみてください。その上で、今度は自分用のメンタルカードを作成します。言わば病院のカルテみたいなものです。自分なりにメンタルの傾向を箇条書きにしてみます。それぞれを解決または高める方法を作ってみます。これが問題点とその対策のカードとなってメンタルトレーニングを始めてゆきます。その方法が正解かどうかは問題ではなく、とにかくメンタルを高めるため、何か始めるためのきっかけになります。
次に目標設定のカードを作成します。年間目標とその達成方法を作りましょう。できればシーズンの初めに作成するのが望ましいです。年間目標は適当な時期に見直す必要がありますので、たてなおしも行ってください。以下に参考としてカードの作成例を記載します。
1.スポーツに対する目標
| 長期目標 |
スポーツ選手としての最終目標(例:Jリーガーになる。国体選手になる)
|
| 中期目標 |
最終学年(中学3年、高校3年、大学4年)までの目標
(例:全国大会に出場する、インターハイに出場する) |
| 短期目標 |
記録のある種目であれば |
本年度の最終目標(○○大会優勝など) |
| 目標記録を記載する |
チームの目標 |
|
| あなたの目標 |
|
2.本年度のプレイ(技術、体力、心理)に対する目標とその達成方法
| |
技術面の目標 |
体力面の目標 |
心理面の目標 |
| 技術面、体力面、心理面ではどんなことを目標にしますか。 |
例:パスの精度をあげる |
例:スピードをあげる、50mを6秒台で走る |
例:積極的なプレーを心がける |
| それぞれの目標を達成するにはどんな練習をしますか。 |
|
|
|
3. 目標を達成するとあなたにはどんな効果、良いこと、嬉しいことがありますか?
4. 目標を達成しようとする時、それを邪魔したり、障害になることはどんなことですか?それに対してはどのようにしますか?
5. 目標を達成するための自己宣言(スローガン、決意、誓いの言葉など)を書いて下さい。
以上のようなカードを作成して記入してみます。これを年間目標カードとして適宜見直しを行ってゆきます。また、試合ごとに(試合の約1ヶ月前)同様のカードを作成して試合に臨むようにします。この時に注意することは、
1. 目標は結果に対する目標とプレイに対する目標をつくること
2. 目標は記録や行動について具体的内容をつくること
3. 困難ではあるが努力すれば達成できる目標をつくること
4. 消極的目標(ミスをしないなど)でなく、積極的目標をつくること
これらを注意して試合の目標設定カードを作成し、常に目標と達成方法を意識してゆきましょう。カードの書式は上記の2から5までとし、2の題名を「今度の試合のプレイに対する目標とその達成方法」に置き換えて作成してみましょう。次回はメンタルトレーニングのなかのリラクセーショントレーニングについてお話してゆきます。(つづく) |